事業モデル

同社はエンタープライズ、サービス、エンベデッド、デバイスの4つのセグメントを展開するITソリューション企業です。各事業では、企業の業務支援からIoT・AI、クラウドインフラ、さらには半導体設計や組込み開発まで多岐にわたる技術を提供しています。

特にエンタープライズ分野では、金融や公共、製造・流通など幅広い業界へシステムを提供し、サービス分野ではデジタルソリューションやクラウド管理を提供しています。デバイス分野では、LSI設計やボード設計など、よりハードウェアに近い領域まで技術範囲を広げています。

KPI

当連結会計年度の売上高は52,431百万円(前年同期比4.8%増)となり、受注高も52,957百万円(同3.4%増)と堅調に推移しました。一方で、人的投資や不採算案件の影響により、営業利益は5,290百万円(同13.5%減)となりました。

セグメント別では、デバイスソリューションが売上高9,612百万円、営業利益1,447百万円(同13.3%増)と成長を見せています。一方で、エンタープライズおよびサービスソリューションは、売上高は伸長したものの、コスト増や不採算案件の影響により減益となっています。

成長ドライバー

成長の源泉は、企業の生産性向上や競争力強化を目的としたDX関連への投資意欲の高さに支えられています。特にAIの活用は不可欠な要素として捉えられており、同社はAI関連のサービス強化や、上流コンサルティング力の強化に注力しています。

また、中期経営計画において「DRIVE DX×Change The Standard」を掲げ、ビジネス、人材、テクノロジーの進化を推進しています。若手や中途の採用強化に加え、高度な技術力やプロジェクトマネジメント力の向上に向けた教育体制の拡充も、持続的な成長に向けた重要な戦略となっています。

リスク

事業面では、特定の取引先に対する依存度があることが挙げられます。連結売上高のうち、日本電気6701株式会社およびその系列企業が占める割合は11.0%となっており、取引関係の安定性は高いものの、環境変化による影響の可能性が示されています。

また、受託開発における不採算案件の発生や、データセンター運営における自然災害・人的災害によるシステム停止リスクも挙げられています。さらに、機密情報の取り扱いに伴う情報セキュリティの確保や、コンプライアンスの徹底が、企業の信頼維持に向けた重要な課題とされています。

競合

同社は、単なるシステム構築に留まらず、高度な技術力を要するデバイス開発や、安定稼働を重視するデータセンター事業など、多層的な技術基盤を強みとしています。IT投資の高度化が進む中で、顧客の真のパートナーとして価値創造を目指す姿勢を打ち出しています。

競合環境においては、DX推進やAI実装といった高度な要求に応えるため、単一のソリューション提供ではなく、コンサルティングから運用までを統合的に提供する体制を構築しています。特に、特定の業界に特化したパッケージ戦略や、最新テクノロジーの迅速な取り込みにより、競争優位性を確保する方針です。

バリュエーション

2026年8月19日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,700円となっています。この時点での時価総額は約408.2億円であり、PERは11.00倍、PBRは1.10倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは4.56%となっています。これらの指標は、同社の事業規模と市場における評価を反映する基礎的な数値として用いられます。