事業モデル

同社は公共分野と産業分野の2つのセグメントに分かれた情報処理事業を展開しています。公共分野では地方公共団体向けに「Reams」などのパッケージシステムを提供し、産業分野では民間企業や医療機関向けにソフトウェア開発やデータセンターサービスを提供しています。

提供するサービスは、コンサルティングから設計、開発、運用・保守までを一貫して行うワンストップトールソリューションを特徴としています。特に公共分野においては、自社開発のパッケージシステムにより法制度改正への迅速な対応を可能としており、強固な顧客基盤を有しています。

KPI

2025年3月期の業績において、公共分野の売上高は11,223百万円、産業分野の売上高は648百万円を記録しています。同期間のセグメント利益は、公共分野で367百万円、産業分野で6百万円となっています。

業務の種類別では、ソフトウェア開発・システム提供サービスが売上の約9割を占める構成となっており、主力製品への依存度が高い構造です。また、情報処理・通信サービスやシステム機器販売等も一定の割合を占めています。

成長ドライバー

成長の源泉として、国が進める「デジタル田園都市国家構成」に関連した地方公共団体の取り組み支援や、最新技術の活用が挙げられます。具体的には、生成AIを活用したシステム開発による生産性向上や、VR、AR、NFT等の技術を用いた観光向けコンテンツの開発を推進しています。

また、主力製品「Reams」の次期プロダクト開発において、最新フレームワークへの移行やUI/UXの刷新を進めています。これにより、標準仕様への適合と将来的な競争力の強化を図り、持続的な成長を目指す方針です。

リスク

収益構造において公共分野の売上構成比が75.7%と高く、地方公共団体におけるシステム共同利用や国家主導の標準化動向の影響を受けやすい側面があります。これに対し、同社は効率的な運用によるコスト削減と産業分野への資源シフトを進めています。

また、受託開発における工数増加による不採算案件の発生や、システムの不具合・障害による損害賠償リスクも挙げられています。さらに、主要株主である信越放送株式会社やTOPPANエッジ株式会社との関係についても、経営判断への影響要因として認識されています。

競合

同社は長野県・新潟県および首都圏を中心に高いマーケットシェアを誇る地域密着型のシステムインテグレーターです。独自のパッケージ「Reams」の展開により、法改正への迅速な対応力を武器に競合他社との差別化を図っています。

提供するサービス範囲は広く、データセンターによる高度なセキュリティ管理や、自社で育成した専門性の高いSE・サポート要員によるきめ細やかな運用体制を強みとしています。これにより、公共および産業の幅広い分野において信頼を獲得しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,631円となっています。この時の時価総額は約144.7億円であり、PERは3.28倍、PBRは0.89倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは3.84%となっています。これらの数値は、安定した事業基盤と公共分野での強固な地位を反映した評価となっています。