事業モデル
同社は米国および国際市場において、機関投資家向けのイーサリアム(ETH)財務管理プラットフォームを展開しています。事業は、長期的な資産としてETHを蓄積・管理する「ETH Treasury Management」と、スポーツブックやオンラインカジノ向けに顧客獲得を行う「Affiliate Marketing」の2つのセグメントで構成されています。
アフィリエイト部門では、国際的なアフィリエイトネットワークであるPAS.netや、米国各州のデジタル資産を活用して、ライセンスを持つゲーム運営者のためのトラフィック創出とプレイヤー獲得を支援しています。2026年2月には社名をSharplink, Inc.に変更し、現在の事業体制を構築しています。
KPI
最新の財務データによると、FY2026の売上高は2,406万ドルを記録しており、前年比で14.2%の減少となっています。一方で、同期間の純利益は前年比で6.7%の増加を見せています。
同社の財務状況において、現金および現金同等物は5,620万ドルを保有しています。事業構造の変化に伴い、売上高の推移や利益率の変動が継続的に見られる状況にあります。
業績推移

売上高の推移(通期・直近3期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2024の売上高は0.0億ドル。
FY2025の売上高は0.3億ドル。
FY2026の売上高は0.2億ドル。
成長ドライバー
成長の柱となるのは、機関投資家向けに提供する高度なイーサリアム財務管理プラットフォームです。このセグメントでは、ガバナンス、カストディ、リスク管理の枠組みの中で、ネイティブおよびリキッドステーキングの取り決めを実行しています。
また、アフィリエイトマーケティング部門においても、パフォーマンスに基づく顧客獲得サービスを提供しており、広範なネットワークを通じてトラフィックを誘導しています。これらの活動が、デジタル資産とゲーミングの両側面から事業の拡大を支える要因となっています。
リスク
財務推移を見ると、近年の営業利益率は大幅なマイナスを記録しており、事業運営におけるコスト構造や収益性の不安定さが懸念されます。特にFY2026における営業利益率は-2048.4%と極めて低い水準にあります。
また、事業内容がデジタル資産の管理とアフィリエイトマーケティングに依存しているため、暗号資産市場の変動や、オンラインゲーミングに関連する規制環境の変化が事業継続に影響を与える可能性があります。これらの要因が、将来の収益安定性に影響を及ぼす可能性があるとみられます。
競合
同社は、機関投資家向けのデジタル資産管理という専門性の高い領域で事業を展開しています。この分野では、高度なガバナンスとリスク管理体制を構築することが、競合他社に対する優位性を確保するための重要な要素となります。
アフィリエイトマーケティングの側面では、PAS.netのような国際的なネットワークや、米国各州に特化したデジタル資産を保有することで、独自の集客ルートを確保しています。これらの独自のネットワークと資産の組み合わせが、競合環境における独自の立ち位置を形成しています。
バリュエーション
現在の市場データに基づくと、同社の株価は8.2ドルとなっており、時価総額は約17.8億ドル(1,779百万USD)と評価されています。株価純資産倍率(PBR)は1.26倍となっており、資産価値に対する評価を反映しています。
投資判断にあたっては、現在の時価総額と保有する現金および現金同等物のバランスを考慮する必要があります。現在の市場評価は、同社が展開するデジタル資産管理とアフィリエイト事業の将来的な成長性を反映した数値となっています。
