事業モデル

Atlassianは、組織内のあらゆるチームを連携させ、生産性を向上させるためのコラボレーションソフトウェアを提供しています。主な製品群には、Jira、Confluence、Trello、Bitbucketなどが含まれ、ソフトウェア開発からプロジェクト管理まで幅広く対応しています。

同社は、Atlassianクラウドプラットフォーム上で構築されたアプリやエージェントのセットである「Collections」も提供しています。これらは、チームワーク、サービス、戦略、ソフトウェア、製品といった、クロスファンクショナルな顧客ワークフローを解決するために設計されています。

KPI

最新の会計年度(FY2026)において、同社は売上高6,572,308,000 USD(=65.7億ドル)を記録しています。この売上高は前年比で26.0%の成長を見せており、事業規模の拡大が確認できます。

収益性の面では、営業利益率は前年度の-2.5%から0.2%へと改善しており、純利益は前年比で79.0%の大幅な増加を達成しています。また、同社は1,136,342,000 USD(=11.4億ドル)の現金および現金同等物を保有しています。

業績推移

売上高の推移(通期・直近3期)。FY2024 43.6億ドル、FY2025 52.2億ドル、FY2026 65.7億ドル。22.1億ドルの増加

売上高の推移(通期・直近3期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。

FY2024の売上高は43.6億ドル。
FY2025の売上高は52.2億ドル。
FY2026の売上高は65.7億ドル。

成長ドライバー

同社の成長は、JiraやConfluenceといった基盤的な製品の強固な基盤に加え、RovoやJira Product Discoveryといった新機能や製品の展開に支えられています。これらのツールは、組織の生産性をスケールさせるための統合的なシステムとして機能しています。

財務トレンドを見ると、売上高はFY2024の4,358,603,000 USD(=43.6億ドル)からFY2026の6,572,308,000 USD(=65.7億ドル)へと着実に増加しています。この成長を背景に、ROEも-29.1%から-5.1%へと改善傾向にあり、収益構造の改善が進んでいるとみられます。

リスク

同社の財務データからは、依然としてROEがマイナス圏にあることが示されており、資本効率の改善が今後の課題となります。また、営業利益率が依然として低い水準にあることから、コスト構造の最適化が継続的な課題となる可能性があります。

事業の複雑性が高まる中で、多岐にわたる製品ポートフォリオを統合的に提供する際の運用コストの管理が重要となります。特に、成長を維持しながらいかに効率的に利益を確保できるかが、今後の経営における重要な焦点になるとみられます。

競合

同社は、JiraやConfluenceといった業界標準に近いツールを保有しており、強力なプラットフォームとしての地位を築いています。これらのツールは、ソフトウェア開発やプロジェクト管理のワークフローに深く組み込まれており、高いスイッチングコストを生み出しているとみられます。

また、提供する「Collections」を通じて、特定のワークフローに特化したソリューションを統合的に提供する戦略をとっています。これにより、単一のツール提供に留まらない、より包括的なプラットフォームとしての競争優位性を構築しようとしています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は190.415ドル、時価総額は約482億ドル(48,201百万USD)となっています。この規模は、同社が持つ広範なユーザー基盤と製品ポートフォリオを反映した評価となっています。

バリュエーション指標として、PBRは45.59倍を記録しています。高いPBRは、同社のソフトウェアとしての成長期待や、将来的な収益性の改善に対する市場の期待を反映しているものとみられます。