事業モデル
Viking Therapeuticsは、代謝および内分泌疾患に対する革新的な治療法の開発に焦点を当てた臨床段階のバイオ医薬品企業です。同社はサンディエゴに拠点を置き、2012年に設立されました。
主力製品であるVK2809は、甲状腺ホルモン受容体ベータ(TRβ)を選択的に刺激する経口薬であり、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)および非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療に向けた第IIb相臨床試験を実施しています。また、他にも複数の候補薬を開発しています。
KPI
同社は現在、製品の商業化に向けた研究開発段階にあるため、直近3期間の売上高はすべて0ドルと報告されています。一方で、研究開発への投資に伴い、ROEはFY2024の-12.5%からFY2025には-56.3%へと低下する推移を見せています。
最新のFY2026における純利益は、前年比で56.0%の増加を記録しています。また、同社は現在1.3億ドル(=125,750,000 USD)の現金および現金同等物を保有しており、研究開発の継続に向けた資金を有しています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近3期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2024の売上高は0.0億ドル。
FY2025の売上高は0.0億ドル。
FY2026の売上高は0.0億ドル。
成長ドライバー
成長の主な原動力は、複数のパイプラインにおける臨床試験の進展にあります。VK2809の第IIb相試験の進展に加え、他の候補薬も多様な疾患領域で試験が進められています。
具体的には、非選択的ステロイド性アンドロゲン受容体調節薬であるVK5211が、股関節骨折術後の患者向けに第II相試験を実施しています。また、代謝障害や貧血を対象としたVK0612、およびX連鎖性副視神経白質変性症を対象としたVK0214など、多角的なアプローチを展開しています。
リスク
バイオテクノロジー企業としての特性上、主要なリスクは臨床試験の成否と規制当局の承認プロセスに依存します。現在、多くの薬剤が第I相から第IIb相の試験段階にあるため、試験結果が期待に沿わない場合、事業計画に大きな影響を与える可能性があります。
また、製品の商業化に至るまでの期間が長く、研究開発費の継続的な支出が財務状況を圧迫するリスクも内包しています。特に、まだ売上が発生していない段階での資金調達と、臨床試験の進捗速度のバランスが重要な課題となります。
競合
同社は、代謝および内分泌疾患という広範な疾患領域において、独自の選択的アゴニスト技術を用いて競合他社と差別化を図っています。特に甲状腺ホルモン受容体ベータ(TRβ)を標的としたVK2809は、特定の疾患に対する選択性を高めることで独自の地位を築こうとしています。
また、アンドロゲン受容体調節薬や、グルカゴン様ペプチド1の新規二重アゴニストなど、複数の異なるメカニズムを持つ薬剤を開発することで、競合する治療法に対するポートフォリオの多様性を確保しています。これらの技術的独自性が、市場における競争優位性の源泉となります。
バリュエーション
最新の市場データに基づくと、同社の株価は32.16ドル、時価総額は約37.5億ドル(3,752百万USD)となっています。この規模は、同社が保有する複数のパイプラインの潜在的な価値を反映しているものとみられます。
バリュエーション指標として、PBRは9.19倍を記録しています。バイオテクノロジー分野の企業として、現在の評価は将来の臨床試験の成功と、それに基づく製品の承認見込みに基づいたものと判断されます。
