事業モデル

リノベーション事業分野では、中古マンションを仕入れた後に高品質なリノベーションを施して販売する「リノヴェックスマンション」を主力として展開しています。物件の老朽化や陳腐化した箇所を更新し、最長20年のアフターサービス保証を付帯することで、顧客の安心感と満足度を高める戦略をとっています。

ソリューション事業分野では、一棟収益物件の販売や管理、不動産小口化商品の販売、ホテル運営など、多角的な不動産事業を展開しています。これらの事業を組み合わせることで、フローとストックの両面から収益基盤を構築する体制を整えています。

KPI

当連結会計年度において、リノヴェックスマンションの平均販売価格は3,824万円となり、前年同期比で30.1%上昇しました。この価格上昇が寄与し、同事業の売上高は400億3百万円に達しています。

また、リノベーション内装事業の売上高も23.6%増と伸長しており、ソリューション事業分野の売上高も43.0%増と大幅な成長を記録しました。これら複数の事業成長により、連結売上高は前年同期比30.5%増の584億71百万円を達成しています。

成長ドライバー

成長の大きな要因の一つは、仕入エリア戦略の奏功による物件販売価格の上昇と、それに伴うリノベーション事業の収益拡大です。特にリノヴェックスマンションの販売において、高品質なリノベーションによる価値向上が奏功しています。

さらに、全国保証7164株式会社との資本業務提携により、仕入チャネルの多角化や不動産売買プラットフォーム「FLIE」のサービス拡充を見込んでいます。この提携により、将来の成長に向けた財務基盤の強化と、事業シナジーの創出を推進する方針です。

リスク

不動産事業の特性上、競合他社の参入による価格競争や、金利・地価の動向、住宅税制の変更といった外部環境の変化が業績に影響を及ぼす可能性があります。特に、仕入価格の上昇や販売価格の下落は、事業の採算性を直接的に左右する要因となります。

また、在庫リスクへの対応も重要な課題であり、2026年5月期末時点で棚卸資産が総資産の58.1%を占めるなど、高い在庫水準を維持しています。販売不振による市場価格の下落や、物件の引渡し時期の変動が、四半期ごとの業績に変動をもたらす可能性があるため、適切な在庫管理が求められます。

競合

首都圏や地方主要都市といった主要な営業エリアでは、競合他社の参入が活発であり、常に競争にさらされる環境にあります。同社は、競合他社の動向を把握し、過度な価格競争を避けるための市場モニタリングを実施しています。

同社は、単なる仲介や販売にとどまらず、リノベーションによる価値向上やアフターサービス保証の提供を通じて差別化を図っています。独自のノウハウを活かした高品質な物件供給により、競合他社との差別化と事業の優位性を確保する戦略をとっています。

バリュエーション

2026年5月期における連結売上高は584億71百万円、営業利益は30億23百万円、経常利益は23億46百万円を計上しています。これらの業績は、リノベーション事業とソリューション事業の両輪による成長を反映したものです。

同社は、2031年5月期を最終年度とする中期経営計画において、売上高800億円、経常利益35億円、ROE11.2%の達成を目標に掲げています。この目標に向け、リノベーション・インフラ企業としての地位確立と、持続的な企業価値の向上を目指しています。